旦那さんの家事や育児への協力

奥さんの妊娠中や出産直後に旦那さんはどんな手助けをしてあげたらよいのでしょうか?

お風呂の掃除をしてあげる、おむつ換えを手伝うなどの具体的にする行動を挙げる前に、絶対に知っておいたほうが良いことを先に書いておきます。

妻の妊娠中に夫がまず知っておくべきこと

まず、男性の場合は奥さんの体の変化や、それによってどれだけ大変かということが、頭ではわかったつもりでも身をもって理解することはできません。

つわりの症状なども「吐く」だけではなくいろんな症状があり人によって違うため、ときには奥さんの行動が理不尽に思えることもあるでしょう。

そこで大事なのが奥さんへの「理解」と「信頼」です。

ちょっと一度逆の立場に置き換えて考えてみましょう。

例えばあなたが仕事で出世と大きな昇給がかかった一世一代の大仕事の責任ある立場を任されたとします。1年間ぐらいかかる大掛かりなプロジェクトでこれを成し遂げれば大きな出世が約束されていて、給料も大きくハネ上がるとします。

結構大変で残業もしなければいけないし仕事のスケジュールが読めず、予想外のことが起きれば奥さんがせっかく用意してくれたご飯を「ごめん、今日は帰れない」と理不尽にキャンセルしなければいけなくなることもあるかもしれません。

そんな時、奥さんが理解してくれてとても協力的だったらどうでしょう?

あなたは仕事に集中することができる。家ではしっかりと休み、翌日の仕事のためにエネルギーを蓄えることができる。結果として良い仕事が出来、大きな仕事を成し遂げることができるのです。

奥さんのサポートというのは一見仕事とは関係ないようで実は非常に大事ですよね。

逆に「はぁ!?せっかく作ったのになんなんだよお前!?」「仕事と私とどっちが大事なんだよ!?」といった態度をとられたら?

せっかく作った食事を急にキャンセルされた奥さんの立場からすればそう思うのも無理かもしれません。しかし、あなたの立場で考えると、今日中に終わらせなければいけない仕事があったので仕方なくキャンセルしなければいけなかった。そのことを理解してくれないのは悲しいことです。

でも奥さんはあなたの仕事をしているわけではないので、そのことはわかりません。

・・・ここで、理解と信頼があったらどうでしょうか?

奥さんはあなたの仕事のことはわからないけど、「きっと何か事情があったんだな」と理解して信頼してくれていれば、そんなひどいことは言いませんよね。

それには普段からあなたが奥さんに対する態度などの信頼関係が重要です。

ここで立場を元に戻しましょう。

出産は「一世一代の大仕事」のようなもの

奥さんにとって出産とは「一世一代の大仕事」のようなものです。

そしてあなたは近くで見ているとはいえ、実際にあなたの体が重くなるわけではありません。あなたの体につわりなどが起きるわけではありません。

なので理解できないこともたくさんあるでしょう。ただ怠けてるだけなんじゃないか?と思うような事もあるかもしれません。いえ、これは断言しておきましょう。あります。

「お前、妊娠してるのをいいことに調子に乗ってるだろ?」と思ってしまうようなことや、理不尽なことでイライラされ「いったいどうしたんだよ!?」と思うこともあります。でも、これは理解してあげてください。ホルモンバランスの影響で仕方ないことなんです。

旦那さんに対して攻撃的になる、簡単なことだけどどうしてもやりたくない

旦那さんに対して攻撃的になる、簡単なことだけどどうしてもやりたくない、そんなことが起こるものだと旦那さんは想定しておいてください

それでも仕事を支えてくれる良い奥さんのように、理不尽なことがあっても「大変なんだな」「そういう時期なんだ」と理解してあげて下さい。

奥さんが変わってしまったわけではないし、あなたのことを嫌いになったわけでもありません。ホルモンバランスの影響で一時的にそうなっていて、出産してしばらくしたらもとに戻ります。

「楽しようとしてるだけなんじゃないか」と考えてしまうこともあるかもしれませんが、そんなことも「想定内」と、この時期だけは耐えてあげてください。

10キロ近い重いリュックを24時間しょい続けている

妊娠中は体重が10キロ近く増えます。10キロ近い重いリュックを24時間しょい続けていると考えてください。

1キロの重りだって1時間も持っていたら肩も凝ってだいぶ疲れてきますよね。10キロの重りを10時間も持ってたらほとんどの人は相当疲れます。女性なのであなたほどの筋力も体力もないでしょう。

それが24時間ずっと、座って休むことはできても重りを取ることはできないんです。

しかも、つわりで吐いたり食べられなかったり、つわりがおさまった後も便秘や腰痛などの妊娠中のマイナートラブルというものも多くの妊婦さんが経験します。

薬も飲まないほうがいいから風邪などにも普段よりも気をつけなければいけないので、外出も普段ほど気楽にすることができません。

食べてはいけないもの、飲んではいけないものなども出てきます。

お酒が好きな人はお酒も我慢しなければいけないし、カフェインを取りすぎないように、コーヒーや紅茶、お茶などもあまり飲むことはできません。

ストレスの発散も普段よりはしにくいでしょう。運動もあまりできないし、普段お酒やタバコでストレス発散する人も子の時期は我慢しなければいけません。

そんな状態を乗り越えて赤ちゃんが誕生するんです。

まさに一世一代の大仕事。そんな時期に旦那さんの理解と信頼とサポートは非常に大事になってきます。

まず理解のベースがあって、そのうえで何をしてあげるか

何をしてあげるかといった具体的なことももちろん大事ですが、奥さんがこういう状態なんだということを理解しておく、そして、そういう前提で(普段とは違う状態で大変なんだ、決して怠けているわけではない、というかそんなに身体が辛かったら多少怠けたくなるくらいしょうがない、自分だって風邪ひいて辛かったら家事とかやってられないし、という前提で)奥さんに接するだけで・・・

「風呂掃除が大変だからしてあげる」とかの個別具体的な対応をたくさん頭に入れておくよりも、こういうことを頭に入れてこういう前提で奥さんに接することで、いろんな場面で良い対応を考えることができるようになると思います。

「怠けてるだけなんじゃないか?」と頭によぎったとしても、「それは自分の理解が足りないだけかもしれない」と思い直し、サポートに集中することができるでしょう。

そして、そんなふうに旦那さんが対応してくれたら・・・

「どちらかが辛い時期にどういう関係を築くことができるか」

これって今後の夫婦の関係にも大きな影響を与えますよね。(仕事が超大変で余裕がない時に「私と仕事とどっちが大事なの?」なんて毎日責められたらちょっと嫌になりません?)

何をしてあげたらいいか、という具体的な対応を勉強する場合でも、こういうことを知ってから勉強するのと知らずに勉強するのでは知識の入り具合も違ってくると思いますよ。

今できないことも、必要ならできるようになろう

一つポイントを挙げるとしたら、今できないことも、必要ならできるようになろうとすること。

「おむつ換えとかできない」といっている旦那さんもたまにいますが、慣れですからね。

食器を洗ってあげるだけでも、普段やってない人はまず「どうやったらいいかがわからない」。難しいことではないんですけどね。

洗剤をどのくらいつけたらいいのかわからないし、どういう順番で洗ったら小さいシンクの中でたくさんの食器を洗いきれるかもわからないし、食器をどこにしまったらいいかもわからないし、やったことがないことって精神的なハードルが高いものです。

でも、これから何ヶ月も奥さんのサポートが出来て、奥さんが体調を整える事に専念できて健康で元気な赤ちゃんが生まれてくるとしたら、今できないこともできるようになる価値がありますよね。家事の手伝いくらいなら特別なスキルがいるようなものはありません。

「出来ないからやらない」のではなく、奥さんのためになるなら、今できないなら「じゃあできるようになりましょう」ということです。

この考え方、仕事でも役に立ちますよ。

そして奥さんも「そんなこともできないの?」と思わずに、初めてやる旦那さんが苦手意識を持たないように丁寧に教えてあげてください。その結果得をするのは奥さん自身ですからね。