子どもの送り迎えって大変ですよね。幼稚園・保育園から習い事の送り迎えまで。
自転車をこいで教室まで向かい、到着した途端に次の子の迎えの時間を気にする。車の中や待合室で、なんとなく子供が来るのを待つ間にスマホで時間をつぶしつつ、次の予定の時間が気になっている。それだけで一日の半分のエネルギーを持っていかれたような気がする——そんな毎日を送ってはいませんか。
- 子どもの習い事の送り迎えが大変
- 送り迎えで自転車や車を走らせる毎日が疲れる
- 送迎時間の調整や待ち時間が苦痛でしかない
この記事は、そんなかたに向けて書いています。
送り迎えは毎日あるので、自分がどれだけ疲れているのかに気づくのが遅れてしまいます。気づいたときには、「もう限界かもしれない」というところまで来ている、なんてことは避けたいところです。
送り迎えがしんどいのは「見えない調整」があるから

まず、ひとつだけ整理させてください。送り迎えの負担は、運転や自転車をこぐ体力の問題だけではありません。
わたしたちが送り迎えで気づかない間に消耗しているのは、たぶん「調整」のほうです。
- きょうだいの習い事の時間が重なっていないかを確認する
- 仕事の終わりを、迎えの時間に合わせて調整する
- 買い物や食事の段取りを、送迎の合間に押し込む
- 上の子の迎えと下の子の送りの順番を、頭の中で組み替える
どれも数分の作業です。頭で考えるだけで体力は使っていないかもしれません。でも、それが毎日、何回も、ずっと続く。だから疲れは「移動した距離」ではなく、「考え続けた回数」として積み上がっていきます。
だから、送り迎えの疲れは他人に説明しにくい。「近いんだから大したことないでしょ」と言われても、こたえているのは距離ではないので、返す言葉がなくなってしまうのです。
「親として当然」という思い込みが、疲れを言い訳できなくしている
子どものために時間を使うのは親として当然だと思っている人もいるかもしれません。
でも、現実には、送り迎えの負担に押しつぶされそうになっていて、我が子の成長を支える喜びよりも、疲労感が勝ってしまうことがあります。
そのたびに、「こんなことで疲れている自分は、親としてどうなんだろう」と責めてしまう。そして気づかないうちに精神的な疲れを大きくしてしまう。
そんな葛藤を抱えている親御さんは、決して少なくありません。むしろ、きちんと子供の習い事や幼稚園・保育園の送り迎えなど、やることにしっかり向き合っている人ほど、この葛藤を抱えています。
送り迎えが「大変すぎる」と感じるなら、エネルギーが足りていないサインかも
ここは少しだけ大事な話をさせてください。
習い事において、基本的にわたしたち大人に必要なのは、自分の生活とのバランスを考え、無理のない範囲で支援することです。完璧にこなすことでも、すべてを捧げることでもありません。
ところが、複数の子どもの予定が重なったり、仕事との両立が難しくなったりすると、送迎の時間や待ち時間を有効活用することが難しくなります。すると、その時間は、ただただ時間とエネルギーを消費するだけのものに感じられるようになってしまいます。
その結果、親は習い事の価値そのものを見失い、ついつい「本当にこの習い事は必要なのか」と疑問に思ってしまいます。
——でも、そこで疑われているのは、本当に習い事でしょうか。
もしあなたが、
- 習い事の送迎が週の大きな負担になっている
- 車の中や待合室で過ごす時間がむなしい
と感じるとしたら、そのときのあなたは、エネルギーが足りていない状況にある可能性が高いです。
疲れているのは、あなたの体だけでなく「気持ち」のほうも大きいかもしれないのです。
だから、順番を間違えないでください
まず見直すべきは、習い事の中身ではなく、あなた自身の負担です。
順番を逆にして、「この習い事を続けるべきか」から考え始めると、罪悪感が先に立ってしまいます。罪悪感で決めた結論は、どちらを選んでも後悔を生みます。
まず自分の負担を軽くする。そのうえで、無理のない範囲で子どもの成長を支える。
それだけで、送迎の時間は「奪われる時間」から「自分の時間」に変わり、子どもの成長を支える喜びを、もう一度感じられるようになります。
負担を軽くする、4つの視点

では、実際に習い事の負担を軽くするための視点を4つ挙げてみます。
1.負担を「見える化」する
まず、1週間の送迎を紙に書き出してみてください。曜日、行き先、往復にかかる時間、待ち時間の長さ。数字にすると、なんとなく重いものが「これだけの量だったのか」と輪郭を持ちます。減らすべきものが、自然に見えてきます。
2.「調整」を家族で分担する
送りも迎えもその前後にすることも、いつも同じ人が担当していないでしょうか。負担が重いのは、移動の量ではなく調整の量です。ここを一人で抱えないことが、いちばん効きます。
送り迎えは時間や状況的にあなたがしなければいけないかもしれない、でもその後の食事の準備は?溜まっている家事は?一人で抱え込まず、家族みんなで考えると調整できることはけっこうあるものです。
3.待ち時間に、自分のための小さな予定を1つ入れる
車の中や待合室の時間を「何もしない時間」のままにしないこと。読みたかった本、聴きたかった音声、翌日の段取り。同じ30分でも、「待たされた時間」から「自分の時間」に変わります。
することがなくてSNSやゲームで時間を潰すのはもったいない、「自分時間」「有効な時間」にすることで待ち時間の負担はかなり軽減されます。もちろん、時間潰しではなく大好きだからするSNSやゲームならそれは有効な時間ですよ。
4.「続ける・休む・手放す」を、並んだ選択肢として持つ
習い事をやめるか続けるかの二択にすると、苦しくなります。休むという選択肢を置くだけで、ずいぶん気持ちが軽くなります。決めるのは、あなたのエネルギーが戻ってからで遅くありません。
おわりに

送り迎えの疲れは、あなたの忍耐力の問題でも、愛情の足りなさでもありません。
負担の総量と、あなたが使えるエネルギーの、バランスの問題です。
だから、根性で乗り切ろうとしなくて大丈夫です。まず自分の負担をひとつ減らす。それで少し余裕ができたら、またひとつ減らす。その繰り返しで、送り迎えは少しずつ軽くなっていきます。
今日も、お疲れさまでした。
