ずっと悩んでいた子育ての悩みが、誰かのアドバイスなどで「けっこう悩んでいたことがすぐ解決した」「それ早く知りたかった!」という体験って誰にでもあると思います。
そして、そのことを知らずに同じ悩みを抱えている人も多いものです。
せっかく知った知識やコツも、その時に楽になっただけで終ってしまうのはもったいないです。
子育ては知らないことが多く、ちょっとした知識やコツで急に楽になったり、悩んでいたことが悩まなくてよくなることがあります。
「これはぜひ伝えたい」という悩みが解決した知識やコツがある方に体験談をきいてみました。
- ねんねトレーニングと脳育で子どもの発達に悩まなくなった
- 1人で通学できない!学校に行くのを嫌がる子どもが楽しく通学できた!
- 鏡文字はその時期にしか書けない字だから、悩むよりも楽しむべき
- 激しい好き嫌いの克服に一口だけ作戦!食べられるものが増えていった
- まわりの子より発達がゆっくりなのかも?子供の言葉の遅れに悩んだら、専門の相談窓口に相談する事
- 2人目が産まれて上の子が可愛くない症候群をちょっとした考えの切り替えで克服できた方法
- スポーツが繋いだ親子愛~反抗期の息子との心の壁を破る~
- アドラー心理学派の子育て法、STEP子育てで築く親子の信頼関係
- お友達がなかなか出来ない子には良い手本を見せてあげて
- 子供の問題行動は怒る前に「まず感情を受け止める」ことで改善していく
ねんねトレーニングと脳育で子どもの発達に悩まなくなった
女性、33歳、子供の年齢 0〜1歳
出産当初から、育児の方針やこどもの夜泣きの対応について相談できる人がいなく、なにを大切に子育てしていけばいいのかが分からなくなっていました。
自分の母がいないため、身近に育児経験者の相談できる人がいなかったため、出産当初はうまく子育てできるか不安でした。
そんな中で、夜泣きの厳しさをしり、体力的にも精神的にもボロボロの状態でした。
子供の脳の発達のため、ねんねトレーニングを開始
そんなとき、SNSでみた乳児期の睡眠の重要性と脳の発達の因果関係。
「大切なこの子には母親は私しかいない!」と一念発起し、ねんねトレーニング(赤ちゃんが自分の力でしっかり睡眠をとること)を開始。
また、乳児期の脳の発達は一生ものだと知り、発達にいいと聞くおもちゃは自作したり、積極的に絵本も読み聞かせました。
脳の発達には五感を刺激することが重要になるため、いろんな触感のするものを触らせたり、クラシックからロックまでいろいろな音楽を聞かせました。
無我夢中でいろんなことを試して、3ヶ月ころから1人でベビーベッドで4〜5時間寝てくれるようになり、わたしの体力も回復しました。
そのころから育児も楽しいと思えるようになりました。
ねんねトレーニングは効果絶大、子供の発達の不安もなくなる
ねんねトレーニングといっても、「抱っこで寝かさずベッドで寝入れさせる」「添い寝はしない」「寝ぐずりに必要以上に干渉しない」など、ゆるい進め方でも劇的な効果があったため、是非赤ちゃんの睡眠に困っている方にはトライしてほしいです。
しっかり睡眠をとり、脳育を意識していた結果か、いま4歳になる息子はひらがなもすべて読めて、英語も少し話せるようになってきました。
常に考えていたこどもの発達という点で不安に思うことがなくなりました。
2〜3ヶ月でしっかり寝てくれるようになり夜泣きもほとんどしなくなる
まず、子育てママ(ねんねママやモデルのMARIAさん)のInstagramで「ねんねトレーニング」というものがあることを知り、実践してから2〜3ヶ月でしっかり寝てくれるようになり夜泣きもほとんどしなくなりました。
乳児期の睡眠はその子自身の発達(乳児期以降も)にとても重要と知り、ねんねトレーニングを頑張って本当によかったと思いました。赤ちゃんがしっかり寝てくれるので、母親のわたしもゆっくり休める時間が増えて体調やメンタルも回復しました。
脳トレやモンテッソーリで集中力を養う
また、脳トレもInstagramの子育てアカウントや保育士の方のアカウントから遊びや自分で作れるおもちゃを調べて行なっていました。具体的にはモンテッソーリの考え方に共感できたため、モンテッソーリ教育にのっとったおもちゃや、「危険でないなら興味をもったことは気が済むまでやらせる」などして集中力を養えたと思います。
こういったことができたのも、自分がしっかりと体力もメンタルも回復できていたからだと思います。
うちの子はとにかく車のおもちゃのタイヤを手で回すのに没頭した時期があり、どんなに長い時間でも止めずに待ちました。
脳トレの効果は徐々に言葉が増える時期に「話せるようになるのはやいね!」や「こんなに長い時間集中して遊べるなんてすごい」と周りから言われて気づきました。
1人で通学できない!学校に行くのを嫌がる子どもが楽しく通学できた!
40代後半の女性です。当時、子どもの年齢は6歳。学校に行くのを嫌がって泣くこともあり家族で頭を悩ませていました。
私は姪っ子が小学校を卒業するまで一緒に暮らしていました。そんな姪っ子が小学校に入学した当初、学校に行くことに対して強い恐怖感を持ってしまいました。それまで1人で外を歩く経験がなかった姪っ子は、毎日の登下校が大きな負担になったのです。これは、私たち家族の子育ての悩みの中でも特に大きな問題でした。
そこで考えたのが、「スタンプカード」を作ることでした。スタンプカードには1週間分の欄があり、毎日1人で登下校できたら、その日のスタンプを押してあげるのです。そして、1週間分5個スタンプがたまると、お気に入りのお菓子をプレゼントすることにしました。
自分から一人で学校に行けるようになった
この小さなご褒美が、姪っ子の気持ちを大きく変えていきました。最初は恐る恐る登校していた姪っ子が、スタンプカードを持って自ら進んで学校に向かうようになったのです。最初は保護者の誰かが一緒に登校していましたが、次第に一人で登校できるようになっていきました。
スタンプを集めるのが楽しみになり、毎朝「今日はどのスタンプがもらえるかな」と喜んで学校に行くようになり1人での登下校が当たり前になっていきました。
このスタンプカードのアイデアは、ラジオ体操のスタンプが楽しみでラジオ体操に行っていた私の経験をヒントにしたものです。子どもの興味関心を上手く活用することで、不安な気持ちを和らげることができたのだと思います。
スタンプカードは、同じような子育ての悩みを解決する1つの手段として、とてもおすすめです。
小学校入学当初の通学への不安は、子どもによってさまざまで一概には言えませんが、同じような悩みを抱える方にはぜひ試してほしいです。なんの知識もコツも必要ありませんし、家族全員で楽しみながらできる対策だと思います。
鏡文字はその時期にしか書けない字だから、悩むよりも楽しむべき
30代女性、当時娘は6歳で小学校に入学する直前でした。娘の鏡文字が治らず、イライラしていました。
こども園で友達とお手紙交換が流行っており、娘もせっせとお手紙を書いていました。お友達と仲良くしていたのはうれしかったのですが、気になったのが鏡文字です。
お手紙交換が始まったころ、年長さんの初めころはそのうち治るだろうと気にしていませんでした。お受験をする予定もありませんでしたし、一年くらいかければ治るだろうと思っていたからです。むしろ、字を書く意欲がすごいなあと思っていました。
しかし、小学校への入学が近くなるにつれて気になるようになってきました。お友達は上手なひらがなでお手紙を書いています。でも娘の文字は三分の一くらいが鏡文字でした。他にも右から左へ書く癖もあったので、読むのが大変でした。
ひらがなの練習をさせたほうがいいのかと思いましたが、娘は乗り気ではありません。時々注意していましたが、本人は聞き流すだけでした。
そんなときにピアノの先生が言ってくださった一言が助けになりました。
子育ての悩みは解釈が変われば一瞬で悩みではなくなる
ある日、ピアノ教室で娘が字を書きました。半分は鏡文字であり、数文字の単語でしたが右から左へ書いており、とても読みにくいものでした。私も解読を手伝わないと読めないくらいで、申し訳なく感じていました。
ピアノの先生がそれを見て、「今のこの時期にしか書けない字ですね」と言ってくれました。そう言われた瞬間、気持ちが軽くなりました。
確かに、文字を見よう見まねで覚えて、小学校で習う直前のその時期にしか書けない字なのです。むしろ、鏡文字が成長に伴って見れなくなるのかと思い、娘の文字がいとおしく感じるようになりました。
娘の鏡文字や右から左へ書く癖が治ったわけではありませんが、私の気持ちは楽になりました。むしろ、鏡文字を書くその時期を楽しもうとさえ思うようになりました。ストレスが軽減されて、小学校入学までの間、気長に遊ばせることができるようになりました。
それからは文字の勉強のことは一切考えず、普通に遊ばせるようにしました。時々、読みにくい娘の字を一緒に見ながら、「これってなんて読むの?」などといった会話をし、コミュニケーションに役立てるようにしました。できるだけ指摘しないように、書くことが嫌にならないように気を使ったつもりです。
1年生になってからもしばらく鏡文字は続きましたし、さすがに担任の先生からもたくさん直されました。今は2年生となり、鏡文字は一切ありません。成長はうれしいのですが、寂しくも感じます。子供の成長はゆっくりと待った方が良いと思ったきっかけになりました。
激しい好き嫌いの克服に一口だけ作戦!食べられるものが増えていった
女性・30代・3歳・食べ物の好き嫌いが多い
息子は食べ物の好き嫌いが激しく、とくにピーマンやしいたけなど、苦みや香りの強い野菜には嫌悪感を示し、一口食べて美味しくないと感じると、その後は一切口にしなくなることに悩んでいた。
細かく刻んで混ぜ込んで調理したり、濃いめの味付けで入っていることをわからなくさせるといったよくある好き嫌い対策はほとんど効果がなかったため、食事作りや食事の時間が徐々に苦痛になっていった。
しかし、食べられるものばかり与えていれば穏やかでいられるものの、集団生活になったときに本人が苦労するからと、好き嫌いを克服するためにママ友から教えてもらった一粒だけ・一口だけ作戦を決行することにした。
嫌いなものや苦手なものも通常通りに盛り付けつつも、「これだけだったら食べられる?」と本当に少量だけを別皿に取り分け、「これを食べたらごちそうさまをしていいよ」と譲歩することに。通常の量に比べれば、みじん切りにした人参一欠片、豆一粒といったほんの少しの量であることや、それさえ食べればその日はそれ以上食べるように言わないことを徹底したところ、次第に取り分けた分なら、こちらから促さなくても食べるように成長。
その際、食べられたことを褒める言葉を掛けることや、それ以上は求めないことを徹底した結果、食べられる食材がかなり増えていった。
子供の好き嫌いに混ぜ込み作戦は逆効果なことも
ママ友は保育士の経験があり、好き嫌いの多い子どもやそれに悩む親をたくさん見てきたことあって、子どもに混ぜ込み作戦は逆効果だと教えてくれた。
例えば、ピーマンをハンバーグに混ぜ込んで食べさせようとしても、香りに敏感な子は全体についてしまったピーマンの香りのせいで、ハンバーグ自体を食べることをやめたり、怪しんだりするようになると。
そこで、通常通りに作ったおかずをそのまま出し、その量に対してほんの少しだけ食べればいいという軽めのミッションを与えることや、苦痛は一回のみで終わらせるため、一口で食べ切れる量のみしか食べることを要求しないようにすると、飲み込めば終わりと考えるようになる。
これは、子どもにとってハードルの低いミッションであることや、たくさん食べなくても残しても褒めてもらえるという成功体験が、承認欲求をも満たしてくれることからもおすすめと言われた。
それでも、うちの子は絶対に拒否するだろうとダメ元で初めて見たところ、一粒だけなら、スプーンの先に少しだけならと仕方なく食べることが増え、それとともに味にも慣れてきたのか、取り分けるのを忘れていた日に普通に食べられるようになっていたのには驚いた。
時間的には結構長くかかったものの、嫌いなものを食べるよう言われなくなったのがよかったのか、こちらも食べないだろうと諦めて形だけ出すように割り切るようになったことで、お互いのストレスも減ったのが相乗効果を生んだのではないかと思っている。
まわりの子より発達がゆっくりなのかも?子供の言葉の遅れに悩んだら、専門の相談窓口に相談する事
私は40代女性です。子供は1歳半から4歳ぐらいまで言葉の遅れがあり長い間悩んだ体験談です。
現在4歳5ヵ月の娘の話です。平均より大きく産まれた娘、出産後に異常があり手術と入院を経験していたので、普通に産まれて元気で過ごすことが何より幸せか考えながら過ごしていました。
一人目という事もあり、何もかもが初めての経験で、いつ頃何が出来るようになるとか(例えば寝返りは何カ月で出来るなど)あんまりわからず子育てをしていました。
「何かおかしいな?」と気が付いたのは1歳半ぐらいです。この頃は私が妊娠中でちょうど2歳の誕生日前で出産をしているので特に何も出来ない時期でした。市の1歳半検診で全く発語がない事を伝え、少し様子を見る事にしました。
保健師さんももう少し様子みてもいいかもという事で「2歳過ぎたら電話入れますね」と言われ一旦様子見る事にしました。私の母親からも〇〇ちゃん何もしゃべらないの?と言われ、娘は周りの子よりも発達がゆっくりなのかも?と考えるようになりました。
そこからどうにかしたいと思うようになり、市の発達支援施設で数か月に1回発達検査を受け、定期的に小児科専門医、心理士さん、保健師さんと話す機会を設け(約1年間)、2歳半になった時に幼稚園に入園する前のプレスクールに入る事にしました。
発達支援施設での面談(心理士さんと保健師さん)まで2ヵ月半待ち
私が動き出したのが2歳1ヵ月。市の検診で2歳を過ぎたら確認の電話をしますと言われていましたが、いっこうに電話が来なかったので、毎日モヤモヤしていたので思い切ってこっちから相談の電話をすることにしました。
住んでいる地域によっても違いますが、私の地域では電話してから発達支援施設での面談(心理士さんと保健師さん)まで2ヵ月半待ちました。毎日モヤモヤしていたのでもっと早く電話すべきでした。
面談の1週間後に発達検査を受けられました。そこで小児科専門医に言われたのは
- 本を読み聞かせる事
- 家では一方通行でもいいから沢山話しかける事
- お母さんが今やっている事(例えば料理)を実況中継のように話す事
- お母さん以外の人とも沢山接触させる事
- 沢山体を動かす事
- テレビは極力見せない事
を教えてもらい、なるべく毎日頑張りました。
外からの刺激も必要と思ったので、2歳半でプレスクールに通う事になり、プレスクールでも〇〇ちゃんが無口ですと言われましたが、3歳を過ぎた頃から単語とお友達の名前を言うようになり、いつの間にか2語文3語…と増えて今4歳5ヵ月ですが、ちゃんと文章になっています。
続けて4年制保育の幼稚園に通う事になり今は年少さんになりました。今では毎日楽しく幼稚園に通い、家では幼稚園での出来事を良く話してくれるようになり、幼稚園で習った歌やダンスを家でも踊って歌ったり、お友達のお名前でこういう事があったなど教えてくれます。
2人目が産まれて上の子が可愛くない症候群をちょっとした考えの切り替えで克服できた方法
30代後半、当時の子どもは5歳で下の子を出産したことによる上の子可愛くない症候群に陥った時の悩み
上の娘が5歳の時に下の息子を出産しました。当時娘は私以外とは主人ですら関われない位に私にべったりで、出産後も病室同伴で退院するまでずっと一緒に過ごしていました。
入院時私がしんどくならないように何とか保育園に連れて行こうと主人や祖父母が病室に迎えに来るのですが、とにかく私と離れたくないと泣きわめいて暴れて拒否。結局片時も離れることなく一緒に過ごし、その時に私がしんどいと思ったことがきっかけだと思います。
そこから娘を疎ましく感じるようになってしまいました。
娘がいきなり自分だけにかまってもらえなくなって一生懸命なのも分かるけれど、息子の面倒も見ないといけないし、退院後も実家に頼ることも出来ない、主人が娘を連れだすことも出来ない、一日中娘と息子と3人で過ごす中で正直まだ小さい息子がかわいくて守らないとという思いが強くどうしていいのか分からず、自分の感情と上の子の感情で毎日涙が出る位悩んでいました。
子どもが親に甘えてくるのはせいぜい小学校ぐらいまで
そんな当時、保育園のママ友に言われたのが、
「子どもが親に甘えてくるのはせいぜい小学校ぐらいまででたった12年位、その後はこっちが甘えてほしいといっても甘えてくれなくなる。それに下の子は結局小さい時の記憶なんて残っていないし、今は上の子の記憶を大事にしてあげた方がいいよ」
その意見がストンと私に入ってきて、それ以降は娘のことも疎ましく考えなくなり、辛いと思うことも少なくなりました。
また同じように娘がかまってほしいと訴えてくるのが疎ましいと感じる状況になった時は「今だけ今だけ。今を逃すともうこんなに甘えてくれることはないかもしれないし、娘にとってはいきなりママを取られて辛いだけだから」と思うようになれました。
また職場復帰して私の母ぐらいの年齢の先輩から「子どもは褒めらたり嬉しかった時の記憶より怒られたりして辛いと思った時の記憶の方が覚えているもんだから気をつけないと。」と言われ、娘がかわいくないからという私の身勝手な理由で娘につらい記憶を残したくないと思ったのも変われたきっかけです。
結局は自分の気持ち次第ですが、その気持ちを変えることは正直なかなか難しいことだし、母親も人間だから無理して自分を変えようと思うと辛いです。
ただ子どもにとってはたった一人の母親なので、母親として子どもに影響を与える時に何が大事かを考えられてからはさらに変われたように思います。
スポーツが繋いだ親子愛~反抗期の息子との心の壁を破る~
男性、56歳、子どもが10歳の頃、反抗期真っ只中で、何を言っても聞き入れてくれず、親子関係がギクシャクしていました。
子どもが10歳の頃、反抗期真っ只中で、何を言っても聞き入れてくれず、親子関係がギクシャクしていました。特に、ゲームばかりしていて勉強も手につかず、息子の将来が心配で夜も眠れませんでした。
子どもが心を開いてくれるまで焦らずに待つことの大切さ
悩んでいたことを友人に相談したところ、「うちの子も似たような時期があったよ」と共感してもらい、具体的なアドバイスをもらいました。友人は、子どもが心を開いてくれるまでには時間がかかること、焦らずに待つことの大切さを教えてくれました。
また、「子どもの心の成長」というようなテーマの書籍を何冊か読みあさり、反抗期は子どもが自我を確立していく上で必ず通る道であり、親はそれを受け入れることが大切だと学びました。
特に、同じように子育てに苦労した友人が勧めてくれた著書は、具体的な事例と対処法が分かりやすく、とても参考になりました。
本で得た知識を元に、まず、子どもとの対話を意識的に増やしてみました。
以前は一方的に注意することが多かったのですが、息子の意見を尊重し、共感する言葉を掛けるように心がけました。また、彼の好きなゲームについて一緒に調べてみたり、興味のあることを一緒に体験したりすることで、共通の話題を増やし、少しでも距離を縮めようと試みました。
これらの取り組みを始めてから、半年ほどで少しずつ変化が見え始めました。以前は反抗的な態度が目立っていた息子が、自分の考えを言葉で伝えられるようになり、家族との会話も増えてきました。
親子のキャッチボールで会話する機会が増える
そんなある日、ふと、私が子供の頃に熱中していた野球のグローブを見つけたんです。埃をかぶって、長年使われていない様子でした。ふと、ひらめいたように、息子に「一緒にキャッチボールでもしないか?」と声をかけたんです。最初は「面倒くさい」と突っぱねられましたが、私が楽しそうにボールを投げているのを見て、少しずつ興味を示し始めたようでした。
結局その日は、少しだけキャッチボールをすることになりました。最初はぎこちなかったキャッチボールも、日が経つにつれてだんだんと息が合ってきました。週末には近所の公園へ行き、一緒に汗を流すのが日課になりました。
野球を通じて、息子と会話する機会が増え、彼の考えていることを少しずつ知ることができました。
一緒に野球をするうちに、息子は少しずつ変わっていきました。ゲームをする時間は減り、勉強にも手をつけ始めました。何より、以前には見られなかったような、目標に向かって努力する姿が見られるようになったことが嬉しかったです。
アドラー心理学派の子育て法、STEP子育てで築く親子の信頼関係
女性 40代 当時子供は3歳で自我も出てきて保育園もはじまって環境が変わり不安定な時期でした。向きい方が難しかったです。
私自身が母親と上手くいっていなかったので、子育てもどうしたらいいのかがわからなくて本当に悩みました。
子供が小さい時は良かったのですが三歳ぐらいになってくると自分の意見を持つようになります。
ただ頭ごなしに怒ってしまう日々が増えてそんな自分も嫌で変えたいと思っていたときに出会ったのが「STEP」という子育てトレーニングプログラムです。あるカウンセラーの方が教えてくれたアメリカの子育てトレーニングプログラムで「子どもの能力を、上手に引き出せる親になるためのトレーニングプログラム」と言われているようです。
アドラー心理学派の専門家たちによって考え抜かれたもので、何千人もの親の協力を得て、子育てにおいて有効だと確認した子育てについてのプログラムなんだそうです。
子どもの行動にはすべて目的がある
子どもの行動にはすべて目的があります。
「なぜこの行動をしているのか?」とまずは子どもを怒りそうになったら一呼吸おいて考えます。
ただ泣いてるだけであっても反抗しているだけであっても「自分を見てほしい」「関心が欲しい」「自分にも意見がある」「自由にしたい!」など、心の中は様々です。
なので、そういった裏の気持ちを考えながら話していくと結構子どもは落ち着いてくれるものなのです。
ステップを知ったのは子供が三歳ぐらいの時です。
夜泣きなどはなくなりましたが保育園が始まったりして子供も少し不安定だった時期でした。
癇癪を起してご飯を投げたりとか本当に辛かった時期です。
「なんでこんなことをするのか・・。」一旦落ち着きます。
保育園から帰ってきてからのわがままがひどかったのですが、これは(自分をもっと構ってほしいから癇癪を起しているのではないか。)と思い、癇癪が少し落ち着いたらギュッと抱きしめてあげて、週に2回ぐらいは夕飯をお惣菜買ってきて、子どもとの時間にしてあげたらだいぶ落ち着きました。いっぱいスキンシップをとってあげます。
「結果」ではなく「努力」を褒める
そして、保育園で何か描いてきて「がんばって塗ったのに変な絵になっちゃった」と言われたときは「頑張って絵を塗った事がもうすごい事なんだよ」と「結果」ではなく「努力」を褒めてあげるんです。これもSTEPの考え方です。
そしてSTEPは先回りして親が子どもの失敗を取り除く事は絶対にダメと言っています。
命に関わることはもちろん先回りしますが、それ以外は体験をさせるんです。
3歳からはじめて、小学校に入るまでには信頼関係も築くことが出来て、安定した状態で育っています。
お友達がなかなか出来ない子には良い手本を見せてあげて
40代専業主婦、体験当時娘4歳、ご近所にお友達がいない事が悩みだった。
幼稚園年中当時、同じ園バス利用者のご家庭(母子)とは、仲が悪いわけではなかったけれども、私自身の性格が人付き合いが下手だったことが災いして、なかなか輪に入れずにいました。
子供達はうちを含めて5~6人いるのに、うちの子だけがポツンとして、他の子供達はとても仲良しでした。降園後、家にいると、うちの前で皆が遊ぶ声も聞こえてきて、とても落ち込みました。
さらに悪いことに、娘は引っ込み思案で、「入れて」等が言えないタイプで、自分から輪に入ることもできず…。ただ、園にはお友達がいたので、行きしぶりが無いことだけが幸いでした。
夫婦共に考えあぐねて、娘はお絵かきが好きなので、気晴らしに絵画教室に通わせることにしました。すると、そこにとても積極的な同い年の女の子がいて、すぐに仲良しになりました。
娘は彼女から「自分から他人と仲良くなる方法」を色々学んだようで、彼女とお友達になって以降、見違えるように明るくなり、園の同じクラスの色々な子から、「いっしょに遊ぼう」と声をかけて頂くようになりました。バス停の子供達は既に出来上がった輪が強固だったので、相変わらずそこには入れませんでしたが、「別の場所ではお友達がたくさんいる」という事が娘にとって大きな自信になったようでした。
お友達がなかなか出来ない子には、良い手本となる子と触れあわせるのも1つの方法だと学びました。
友だちが作れるようになった娘の変化
絵画教室に通いはじめてからは、ほんの1ヶ月ほどで、娘の降る舞いに変化が見られ始めました。半年もすると、私自身があちこちで園のママさんにお声がけされるようになり、「○○ちゃん(娘)には、いつも仲良くしてもらってます」「是非今度遊んでください」と言われることが増えました。
園の面談では、年少の時には特に話すこともなくすぐに終わっていたのですが、年中の面談では「とても優しいです」「先生のお手伝いをしてくれて助かってます」と言われるようになりました。
お友達をつくることだけでなく、自分から様々な行動を取れるようになっていったようでした。年長の面談では、「先生では言うことを聞いてくれない子でも、○○ちゃんの言うことならば聞いてくれるので、クラスのママのような存在です」とも言われ、かつて近所の子供達の輪に入れずに、しょんぼりしていた時期が嘘のようだと思い、とても感慨深かったです。
他人と仲良くなる方法、他人と上手くやる方法の勘所を掴んでからは、困っている子に対して積極的に手助けしたり、独りぼっちでいる子に自分から声をかけて輪に入れてあげたりしていたようです。
人と仲良くやれるだけではなく、かつて自分が孤立して辛かった事を思って他人の痛みの分かる子になってくれたのはとても嬉しい成長でした。
子供の問題行動は怒る前に「まず感情を受け止める」ことで改善していく
私は女性で、現在30代後半です。当時上の子は4歳、下の子は1歳でした。「やりたいこと」と「やらなければならないこと」の間で葛藤していました。
私は現在、7歳と4歳の子どもを持つ母親です。特に、上の子が幼稚園に通い始めた頃、彼の自己主張が強くなり、言うことを聞かない場面が増え、育児に対するストレスが高まりました。
食事やお着替えなど、日常的なことでも大声で反抗したり、気に入らないことがあると泣いたり、床に寝転がって泣いたりすることが日常茶飯事となり、その対応に困り果てていて私自身の精神的負担も大きくなっていました。
下の子もまだ小さく手がかかる中で、上の子の問題行動に対処するのが大変でした。こうした状況が、私の子育てに対するストレスを増大させていました。
子どもは自分の気持ちを表現するために泣くことがある。その時にどう受け止めるかが大事
そんなとき、子育て支援センターで出会った保育士の方からのアドバイスが大きな転機となりました。「子どもは自分の気持ちを表現するために泣くことがある。その時にどう受け止めるかが大事」と教えてくれました。
この言葉をきっかけに、子どもが反抗しているときは、「どうしたの?何が嫌だったの?」と声をかけ、彼の気持ちをまず受け入れることにしました。すると、彼の気持ちを尊重されていると感じ、次第に落ち着いて話してくれるようになりました。
このアプローチを続ける中で、彼の自己主張が徐々に和らぎ、コミュニケーションが円滑になっていきました。特に、彼が何かを主張した後には、必ず自分の意見を言う時間を作り、彼の意見を聞くことを心掛けました。この結果、彼は自分の感情を言葉で表現するようになり、私たちの間に信頼関係が築かれました。
子育ては一方的に指導するのではなく、対話を重視することが重要
この経験を通じて、子育ては一方的に指導するのではなく、対話を重視することが重要だと実感しました。
子どもが安心して自分の気持ちを表現できる環境を整えることで、ストレスが軽減し、親子の関係がより良好になったと感じています。今では、彼の成長を見守るのがとても楽しみです。
子どもの感情を受け止めることが大切
ある日、子育てに関するセミナーに参加する機会がありました。講師は心理学者で、特に幼児の心の成長やコミュニケーションについての専門家でした。そこで得た知識やコツが、私の子育てに大きな変化をもたらしました。
講師は「子どもの感情を受け止めることが大切」と強調しました。具体的には、子どもが何かに対して不満を持った時、その気持ちを否定せずにまず受け入れることが重要だと教えてくれました。
たとえば、「お着替えがいやなんだね」と共感を示すことで、子どもは安心感を得て、次に進む準備ができるということです。
また、具体的な対応策として、ルールを設定し、それを楽しく伝える方法も紹介されました。例えば、お着替えの時間を「〇〇の歌を歌いながらやるよ」と提案することで、遊びに変えることができると教わりました。
このセミナーに参加してから、約3ヶ月間試行錯誤を繰り返しました。その結果、上の子は自分の感情を言葉で表現できるようになり、私とのコミュニケーションが円滑になりました。また、日常の中での小さなルールを設定し、それに従って行動することで、家庭の雰囲気も穏やかになり、ストレスが軽減されました。
最初は子どもとのコミュニケーションが難しく感じていましたが、知識とコツを実践することで、3ヶ月後には、子どもの行動が明らかに改善され、親子の関係がより良いものへと変わりました。