38歳女性、7歳男児と3歳女児を育児中の専業主婦です。
夫が会社からもらってきた育児向け冊子に掲載されていた浜文子さんの「抱きなさい 子を」という詩を、育児中に初めて読んで一人こっそり号泣しました。
「なんでうちの子はわがままばっかり言うんだろう・・・」
この詩に出会う前の私は、とにかく子供をいい子に育てなくてはいけない、と必死でした。誰かに何を言われたわけでもないのに、育児書の通りにしなくてはという呪縛から逃れられずに苦しんでいたのだと思います。
でもこの詩を読んではっとしました。私は目の前の我が子よりも育児書やインターネットの情報ばかり見つめていたんだ、と気がつきました。
我が子が泣いて抱っこを求めてくるときもわけのわからないわがままに振り回されているときも、我が子を受け入れる前に「なんでうちの子はわがままばっかり言うんだろう・・・」とうんざりしながら、夜な夜なその理由を知るべく育児書を読み漁りネットで検索ばかりしていました。
この詩に出会ってからは、それは大きな間違いだと気がつき、それからは子供としっかり向き合うことができていると感じています。
とにかく真面目で育児にまっすぐな人ほど、「こうすべきだ」と考えてしまいがちです。そういう人にこの詩をぜひ一度読んで欲しいです。
お母さんと呼ばれるあなたへという本の最後にこの詩が掲載されています。
一度でいいから、浜文子さんの詩を読んでみて下さい。目の前にいる我が子は、育児書やネットを見て欲しいのではなくて自分を見て欲しいんです。遠慮なく抱きしめてね。抱きしめられるのは今のうちだよ。