「何度言っても言うことを聞かない」「公園から帰るのを嫌がって泣き叫ぶ」
毎日の家事や育児でただでさえヘトヘトになっているのに、子どもが言うことを聞いてくれないと、イライラしてしまい、疲れもたまってしまいますよね。
結論、親子の信頼関係がよくなると、子どもが言うことを聞いてくれるようになりますよ。
すべての子どもに当てはまるかどうかは家庭によって違うので注意が必要ですが、この記事では子どもが言うことを聞いてくれなくて困っている方に向けて、親子関係がよくなるポイントを解説します。
子どもが言うことを聞かない理由とは

子どもがママの言うことを聞いてくれない理由は主に2つあります。
・お子さんの発達段階(イヤイヤ期など)
・親子の信頼関係が充分にできていない
お子さんの発達段階(イヤイヤ期など)
子どもが言うことを聞かないのは、第一次反抗期が理由と言われています。第一次反抗期とはよく聞くイヤイヤ期のことです。
個人差はありますが、1歳半頃から4歳ごろまでの子どもが第一次反抗期を迎えるので、言うことを聞かないように見えてしまいます。
この時期は、成長過程には必要なことで、自我が芽生え、自分でなんでもしたがりますが、脳が未発達のため我慢することが難しいと言われています。
お子さんが言うことを聞いてくれないのは、このイヤイヤ期が関係しているかもしれません。
この時期にママが、子どもへの対応が上手にできて親子の信頼関係ができていれば、年齢とともに落ち着いてきますよ。
信頼関係が充分にできていないから
子どもがママの言うことを聞いてくれないのは、信頼関係が充分にできていないからかもしれません。
「ママなら自分の思いをわかってくれる。」
「私のことをこの子なら話をすればわかってくれる」
とお互い信頼していることが親子の信頼関係が築けているということです。
信頼関係が築けていれば、ママの言うことにも耳を傾けて話を聞いてくれるはずですよ。
親子の信頼関係はなぜ重要?

親子の信頼関係は、子どもが成長するためにはとても必要なことです。
親子の信頼関係が築けていないと子どもにとって困ることが2つあります。
・子どもの自己肯定感が低くなる
・子どもの自尊心が育たない
この2つの重要性を紹介します。
子どもの自己肯定感が低くなる
子どもの自己肯定感は、親でもとくにママ次第で、高くもなるし、低くもなります。
「自分が自分であって大丈夫」と存在レベルで自己を肯定する安心感
自己肯定感が低いと、自分に自信がなく、人と比べてしまうので周りからの目が気になる。
また、挑戦する気持ちがでずにすぐにあきらめてしまう。などが自己肯定感が低いと言われていることです。
叱ってばっかりや過干渉すぎると子どもの自己肯定感は下がってしまい、親子の関係も悪くなってしまいます。
子どもの自尊心が育たない
言うことを聞いてくれないからイライラして感情的に当たってしまったり、言葉で強く言ったりすると、子どもの自尊心は育ちません。
なぜなら、自尊心はママから褒められたり認められたりすることによって育つからです。
ママに聞いてもらえなかったり、叱られることが多かったりすると、「自分なんて…」「どうせできない…」と否定的になってしまいます。
否定的になると、成長するにあたって、自分を卑下しがちになってしまい、人間関係でつまずいてしまう可能性もあるからです。
ママが、子どもを丸ごと受け止めるだけで、子どもは自分自身を受け入れられ、自尊心が育ちます。
子どもとの関係が悪くなってしまう3つのNG行動
子どもとの関係が悪くなってしまう親の行動が3つあります。
・感情的に叱る
・罰を与える
・子どもとの約束を守らない
1つずつ詳しく紹介していきます。
感情的に叱る
感情的に叱ることは一番してはいけないことです。たとえ、子どもがダメなことをしたとしても感情的になることは避けましょう。
「ママに叱られた。」ということはとてもインパクトがあるので、内容はあまり入ってこず、「怖い。」「怒られて嫌。」という感情だけが残る場合があるからです。
特に小さい子どもは思いを言語化することがまだまだ難しく、上手く説明できないときもあります。
まずは子どもの気持ちに寄り添い、話をしっかり聞いたうえで、ダメなことはしっかり伝えると良いでしょう。
罰を与える
「今日はおやつなし。」「片づけないならおもちゃ没収。」など、ママはイライラしたときに罰を与えることもあると思います。
しかし、罰を与えることは何も解決しておらず、その場しのぎで子どもは従っているだけの場合が多いです。
子どもの内面的な成長にもあまりよくなく、子ども自身も「嫌なことがあれば罰を与えればよいのだ。」と、思いかねません。
罰を与える方法は根本的な解決にならないため、子どもが心から納得するように話す方が望ましいです。
子どもとの約束を守らない
信頼関係を築くためには、ママが約束を守ることが大切です。
「約束は守っているけど?」と思う人も多いと思いますが、実は意外と守れていない人が多いのです。
子どもから「これ見て!」と言われたときに手が離せず、「後で見るね!」という場面は多いと思います。
手が空いた後に、「後でね」といった約束は守れていますか?何気なく言った一言でも、しっかり約束になります。
どんな口約束も、しっかり守るようにすると、「ママはしっかり覚えていてくれている」と安心感につながり、信頼関係にも繋がります。
子どもとの関係がよくなるポイント

子どもとの関係が良くなるポイントは4つあります。
・子どもを丸ごと受け止めること
・子どもの言葉をしっかり聞くこと
・たくさん褒めること
・叱るときは短く
これらの4つのポイントを押さえるだけで子どもとの関係が良くなっていきますよ。
子どもを丸ごと受け止めること
子どもの思いや行動はすべて受け止めてあげましょう。
年齢の小さい子どもは自分の気持ちをうまく伝えることがまだまだ未熟です。
どう伝えたらよいかわからないときに、泣いたり、暴れたりすることもあるかと思います。
ここで、ママにしてもらいたいことは、イライラするのではなく、子どもがどうしたかったのか代弁して気持ちを受け入れてあげることです。
「○○が嫌だったね。」「○○したかったね。」など、大人は状況を見て子どもの気持ちを汲み取ることができるはずです。
ママが代弁することによって、自分の気持ちがわかってもらえたと安心感をもち、この積み重ねが子どもとの良い関係につながります。
子どもの言葉をしっかり聞くこと
子どもが話す言葉は、時間がかかってもしっかり最後まで聞くようにしましょう。
なかなか言葉にするのが難しく、子どもが伝えたいことに時間がかかってしまうこともあるかと思います。
急いでいるときこそ「はやくして!」という思いがでてくるかと思いますが、「自分の気持ちを伝えられなかった。」「聞いてもらえなかった。」
と、子どもが感じてしまうと、本当に困ったときに、ママに言わなくなる恐れがあるからです。
時間にゆとりをもつのは難しいかもしれませんが、なるべく、子どもが伝えたい言葉があれば、最後まで聞くようにすると関係もよくなりますよ。
たくさん褒めること
たくさん子どもを褒めることはとても良いことです。
よく褒められた子は、自信がつき、やる気に満ち溢れ、気持ちもポジティブです。
しかし、やみくもに褒めるのは少し違います。
子どもが頑張っていることや、楽しく遊んでいることをたくさん認めて褒めることが大切です。
絵を描いていれば、絵の上手下手ではなく、「大きく描けているね。」「かっこいい線が描けているね」など、一つずつに目を向けて褒めると良いです。
叱るときは短く
ダメなことをしたときは、「ダメ」ということがわかるように叱ります。
なぜなら、子どもは失敗もしながら成長するからです。
なんでもはじめからできる子はいません。
本当にダメなときはダメだとわかるように伝えますが、感情的に長時間ダラダラと叱っても、子どもは理解できません。
叱るときは、なぜダメだったのかを簡潔的に子どもにわかりやすく、伝えることが大切です。
信頼関係ができていれば、子どもは多少叱られてもママの話はしっかり聞くはずですよ。
まとめ
子どもとの関係がよくなるかかわり方について解説しました。
結論、親子の信頼関係がよくなると、子どもが言うことを聞いてくれるようになりますよ。
子どもが言うことを聞いてくれない理由や、信頼関係ができる関り方さえわかれば、ママはどう対応すればよいかがわかりますよ。