子供が何度注意されても片づけをしない本当の理由と進んで行動する解決策

子供との関わり方

小さい子供が何度注意されても片づけをしない、子育て中にこんな経験ありませんか?

  • また散らかして片付けてない…
  • 「片づけなさい」って3回も言ったのにまだ片付けを始めない
  • 何度片付けてって言えばわかるの?

子どもが注意されても行動しない場面は、どの家庭でも起こりがちな悩みです。しかし、その背景には子ども特有の理由が隠れていることが多いものです。本記事では、子どもが「片づけをやらない」理由を理解し、親子で楽しみながら問題を解決するための具体的な方法をご紹介します。

片付けに限らず、宿題や習い事の練習などいろんなシーンに応用できるので、「注意しても聞かない」を卒業し、子どもが進んで行動する姿を目指しましょう!

子どもが片づけをしない4つの理由

子どもが注意しても片づけをしないのは、単なる「わがまま」や「反抗」ではありません。実は、子ども自身もさまざまな理由で動けなくなっていることがあります。ここでは、子どもの心の中の声を想像しながら、具体的な理由を4つ挙げて解説します。

1. やり方が難しすぎる

「何から始めればいいかわからない…」

例えば「部屋を片付けなさい」と言われても、子どもにとっては「部屋」という範囲が広すぎて、どこから手を付ければいいのかわかりません

これは、大人なら自然にできる「タスクを分解して進める」という行動が、まだ発達途中の子どもには難しいからです。結果的に、目の前の課題が「大きすぎる壁」と感じられ、そのまま手を止めてしまうことがあります。

2. やりたくない気持ちが強い

「やっても面白くないし、遊んでた方が楽しい…」

子どもは本能的に「楽しいこと」や「興味のあること」を優先します。親が「やらなければならない」と感じる優先順位が高いタスクも、子どもにとっては優先順位が低いんです。

例えば遊んでいる途中の「片づけをしなさい」という指示は、子どもにとって「好きな遊びを中断しなければならない」というストレスを伴うもの。こうしたネガティブな感情が、やる気をさらに低下させる原因になります。

3. まだできない

「そんなの、僕には無理だよ…」

子どもの年齢や発達段階によっては、親が期待していること自体がまだ難しい場合があります。例えば、3歳の子どもに「部屋を全部片付けなさい」と指示するのは、その年齢では不可能に近い場合もあります。

親としては「これくらいできるだろう」と思っていても、まだ子どもの能力が追いついていないことがあります。こうしたミスマッチが生じると、子どもは「どうやっても無理」と感じて諦めてしまいます。

4. 言い方が怖くて聞こえない

「なんで怒ってるの…?」

親が「片付けなさい」「早くしなさい」と指示しても、叱るような口調や命令形だと、小さい子どもは怒られていることに恐怖を感じてしまうのです。

「なんで怒られてるの?」「ママが怖い、どうして?」と恐怖心や反発心を抱き、その結果、何を指示されているかは聞こえなくなることがあります。

親子で楽しく解決!子どもが行動できる工夫

子どもが注意を聞かない理由を理解したら、次は解決策を試してみましょう。

何度注意しても改善しない場合は、基本的に同じ言い方や同じ指示では言い続けても改善しません

「強い口調でいったら片付けた」「怒ったら片付けた」だと、次も強い口調や怒らないとやらないので、精神的にとても疲れてしまうし子供の精神にも良くありません。

そうではなく、子供が楽しく進んで行動する言い方や指示が解決策のポイントです。

そのためには、子どもの目線に立ち、楽しく、そして現実的に対応することです。以下の具体的な工夫をご紹介します。

1. タスクを小さくする

「まず積み木を片付けてみようか!」

大きすぎる指示は、子どもにとって大きすぎる課題に感じられます。そこで、タスクを具体的かつ小さく分けることが効果的です。

例えば、「部屋を片付けなさい」ではなく「積み木を箱に入れてみよう」「次はクレヨンを片付けてみよう」というように、一つずつ取り組める形にすることで、子どもが達成感を感じやすくなります。

2. ゲーム感覚で楽しませる

「ママとどっちが速く片付けられるかな?」

子どもは遊びの中で学ぶのが得意です。タスクをゲーム化することで、楽しく取り組んでもらう工夫をしましょう。

例えば、片付けの際に「タイマーで何分で終わるかやってみよう!」と時間を意識させたり、「誰が一番速くできるか競争しよう!」と親子で遊びながら進めたりすると、子どもも前向きな気持ちで取り組めます。

3. できたときにたくさん褒める

「すごいね!自分でできたんだ!」

子どもは親からのポジティブなフィードバックで大きな喜びを感じます。小さな成功体験でも「できたね」「助かったよ」と言葉で褒めることで、次回以降も進んで行動しやすくなります。

褒めるポイントは「行動そのもの」にフォーカスすること。「全部片付けたね」だけでなく、「積み木を箱に入れたのが上手だったね」と具体的に伝えると、子どもも自信を持ちやすくなります。

4. 言い方を工夫する

「どうやったらできるかな?」

命令口調や否定的な言葉ではなく、子ども自身に考えさせる問いかけを意識しましょう。「どうしてやらないの?」ではなく「どうやったらできると思う?」など、ポジティブな質問に切り替えるだけで、子どもの反応が変わることがあります。

また、「ママも手伝うから一緒にやってみよう」と声をかけることで、子どもが安心して取り組める環境を作れます。

5. 年齢に合った期待を持つ

「これならできる?」

子どもの年齢や発達段階に合ったタスクを与えることが重要です。難易度が高すぎると子どもは無力感を感じてしまいます。

逆に、少し頑張ればできるタスクを設定することで、「やればできる」という成功体験を積ませることができます。もし「まだ難しい」と気付いたときは、一緒にやることで手本を見せ、子どもの学びをサポートしてあげましょう。

子どもが進んで行動する親のサポートとは?

子どもが注意しても行動しない理由には、難しさや年齢的な限界、興味のなさ、コミュニケーションのズレが隠れています。それを理解した上で、親が「子ども目線」に立った工夫をすることで、状況は大きく変わります。

ポイントは、「できないことを責める」のではなく、「どうすればできるようになるか」を一緒に考え、成功体験を積ませることです。

タスクを細分化し、ゲーム感覚で楽しませ、たくさん褒める――こうした工夫で子どもは前向きに取り組むようになります。

親がサポートする姿勢を示すことで、子どもは「自分もできる!」と感じるようになります。子どものペースに寄り添いながら、少しずつ行動を引き出していきましょう。注意しても聞かない時間が、「親子で笑顔になれる時間」に変わることを願っています。

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