「置いてっちゃうよ!」つい言ってしまうけど…大丈夫?
買い物帰り、公園での帰り際、急いでいるとき…
なかなか動かない子どもに、つい「早くしないと置いてっちゃうよ!」と言ってしまったこと、ありませんか?
私もあります💦 何度も言って、それでも動かないとつい強めに言ってしまうことも…。
すると、子どもは「待って!」と泣きそうな顔をしたり、焦って走ってきたりしますよね。
その瞬間は動いてくれるので「言ってよかった」と思うかもしれませんが、実はこの言葉、子どもに強い心理的ストレスを与える可能性があるんです。
「えっ、そんなに悪い言葉なの?」と思うかもしれませんが、実際にこの言葉が子どもの心に与える影響と、もっと良い伝え方を解説します!
「置いてっちゃうよ!」がNGな理由とは?

「早くして!置いてっちゃうよ!」
この言葉、子どもが動かないときについ言ってしまいますよね。でも、実は子どもの心に悪影響を与える可能性があります。
1. ダブルバインド(二重拘束)によるストレス
「置いてっちゃうよ!」という言葉には、子どもにとって矛盾したメッセージが含まれています。
「ママは僕のことを大事にしてくれるはず。でも、今は置いていくって言ってる…どっちなの?」
子どもは「ママは自分を見捨てないはず」と思っているのに、「置いていく」と言われることで混乱します。このような相反するメッセージを同時に受けることを「ダブルバインド(二重拘束)」といいます。
この状況が繰り返されると、子どもは不安やストレスを感じ、親の言葉を素直に信じられなくなることも…。
2. 自己肯定感の低下につながる
親に「置いていくよ」と言われることで、子どもは「ママに見捨てられるかもしれない」という恐怖を感じます。
この恐怖が続くと、子どもは「自分は大切にされていないのでは?」と感じ、少しずつ自己肯定感が下がってしまう可能性があります。
特に幼児期(3〜6歳)の子どもは、親の言葉をそのまま受け取るため、「冗談のつもり」でも深く傷ついてしまうことがあるのです。
3. 親子の信頼関係が崩れることも
「置いてっちゃうよ!」を繰り返すと、子どもは「ママは本当に置いていくかもしれない」と思うようになります。
すると、普段の生活でも「ママの言うことは信じられない」「どうせママは脅すだけ」という気持ちを持ってしまうことも…。
こうした小さな不安や不信感が積み重なると、親子の信頼関係に影響を与えてしまうことがあります。
このように、「置いてっちゃうよ!」はその場では効果があるように見えても、子どもの心には大きな負担をかけてしまうのです。
では、どうすれば子どもを焦らせず、不安にさせずに行動を促せるのでしょうか?
次に、具体的な対処法を紹介します!
「置いてっちゃうよ!」の代わりに使える声かけ
「じゃあ、どう言えばいいの?」と悩みますよね。
子どもを焦らせず、不安にさせずに行動を促すために、今日から使える言い換えを紹介します!
1. 選択肢を与える(子どもに決めさせる)
「帰るよ!」と一方的に言うと、子どもは「イヤ!」と反発しがち。
でも、選択肢を与えると、「自分で決めた」と思えて行動しやすくなります。
「ママと手をつないで行く? それとも一人で歩く?」
「エレベーターと階段、どっちで帰る?」
「靴を履くのと、帽子をかぶるの、どっちを先にする?」
ポイントは、「どっちにする?」と選ばせること。
「どちらを選んでも、ママの望む行動につながる選択肢」を用意するとスムーズに進みますよ。
2. 事前に見通しを伝える(準備させる)
子どもがなかなか動かないのは、「この楽しい時間が急に終わるのがイヤ!」と感じているから。
そこで、事前に「あと○分で帰るよ」と伝えておくと、気持ちの切り替えがしやすくなります。
「あと5分で帰るよ」
「あと3回すべり台をしたら、おしまいね」
「おもちゃを片付けたら、おやつにしよう!」
見通しを立てておくと、子どもは「そろそろ終わるんだな」と心の準備ができるので、スムーズに行動しやすくなります。
3. 普段から無条件の愛を伝える(子どもを安心させる)
子どもは「ママは絶対に自分を見捨てない」という安心感があると、落ち着いて行動しやすくなります。
そこで、日常的に「ママはいつも大好きだよ」「何があっても味方だよ」と伝えておくと、
「置いていかれるかも」という不安を持ちにくくなり、親の言葉を信じて行動しやすくなるのです。
「ママは○○のことが大好きだよ」
「どんなに怒っても、大事な気持ちは変わらないよ」
「頑張ってるね、ママは応援してるよ!」
「置いてっちゃうよ!」のような脅しの言葉を使わずにすむように、普段から安心できる声かけを積み重ねておくことが大切です。
「置いてっちゃうよ!」ではなく、安心できる声かけを

「早くして!置いてっちゃうよ!」は、その場では効果があるように思えますが、子どもの心には不安やストレスを与えてしまうことがあります。
しかし、「選択肢を与える」「事前に見通しを伝える」ことで、子どもは安心して自分から行動しやすくなります。
さらに、日常的に「無条件の愛」を伝えておくことで、子どもは「ママは絶対に見捨てない」という信頼感を持ち、親の言葉を素直に受け止められるようになります。
子育ては、どうしてもイライラしてしまうこともありますが、ほんの少し伝え方を変えるだけで、子どもとの関係がぐっと良くなることもありますよ。

